3ステップでできる!フリーランスが屋号で口座を作る方法。
BLOG / 2014.04.11
事の発端
昨年フリーランスになった時に、とても困ったことが今回のテーマである「口座を作る」ということ。
現在、各銀行で会社名で口座をつくろうとすると、「なんとか会社 山田花子」という様に、会社名+代表者名となるようです。
私であれば、「503DESIGN 森崎詩穂」となるということです。
架空の会社や詐欺等の予防目的だと思います。
ですが、この場合見た目がなんとなく会社っぽくない…。
あまり敏感になる必要もなかったのですが、一度気になりだすとどうしても気になる。
ですがいくら調べても「自営業で会社形態にしていない人は、会社名義の口座は作れない」という情報ばかりでした。
半ば諦めかけていたところで、一つだけ見つけたこの方法であれば、フリーランスを始め、自営業の方も、サークルやPTA・同人活動の専用口座が作れます。
私はすぐには困る予定がありませんが、サークルやPTA、同人活動で専用口座をつくろうと思うと、代表が変わったらその都度変更の手続きが必要です。
この方法でもその都度変更は必要ですが、表示名が変わるのは気になりませんか?
ですが、「ゆうちょの振替口座」なら!
ATMで相手が振り込もうとした時に表示される名前は、私であれば「503DESIGN」の屋号だけです!
今回は備忘録を兼ねて、その時に用意したものや流れをブログに書き残しておきたいと思います。
ゆうちょの振替口座とは
振替口座とは:
送金や決済の利用に特化した貯金(振替貯金)の口座です。多くの方から各種料金・会費を集めたり、配当金・返還金などを渡したりすることが、振替口座を利用することで効率的に行えるようになります。振替貯金に利子は付きませんが、預金保険法に定める決済性預金であり、預り金全額が保護されます。参考:ゆうちょ振替口座のご案内より
使ってみた感想ですが、利子がつかないこと以外は特に普通口座との違いを感じることはありません。もしかしたら今後困ることがあるかもしれないことは、「払込払出は申込時に決める1つの郵便局でしかできない」ということです。
その際、申込時に使用した印鑑も必要になりますが、私は個人のゆうちょの口座を持っていますので、ゆうちょダイレクトで振替口座から個人の口座に移せば良いだけなので不便を感じたことはありません。
振替口座用のゆうちょダイレクトと、個人の口座用のゆうちょダイレクトの2つを持つことになりますが、入出金を明確に会社とプライベートで分けることができるので逆に便利だと感じるほどです。
以下にメリットとデメリット(その解決法)をまとめてみました。
- 【メリット】
-
- 屋号で開設することができる
- ゆうちょ同士の手数料は無料(ゆうちょダイレクトは月5回まで)
- いつか代表者を変更しても、表示名は変わらない
- 【デメリット】
-
- 通帳は作りたくても作れない
→解決法:入出金があるとその都度入出金の証明書が郵送されてきます。
この書類は確定申告にも使える、ちゃんとした証明書なので、通帳は必要ないとのことです。
また、ゆうちょダイレクトに登録すればいつでもネットで確認できます。 - 利子がつかない
→解決法:解決というか…この間、プライベートの口座に利子がついてましたが、一桁でした……。
庶民には関係なさそうです…。 - 払込払出は申込時に決める1つの郵便局でしかできない
→解決法:ゆうちょダイレクトで他の口座に移せばOK。
登録が必要ですが、電話でも自分の口座に払込することが可能です。
- 通帳は作りたくても作れない
私の勝手なイメージですが、ゆうちょを持っている人(会社)は多い、ような気がします(※あくまで個人のイメージです)。
なので、振込する側だと手数料が無料なのがいいでしょうし、地方の銀行よりはゆうちょの方が確率的に無料になる人が多いかな、と思います。
用意するものはたったの5つ
- 名刺
- 免許証等の証明証
- 印鑑
- ホームページを印刷したもの
- 振替口座加入申込書
名刺は当然ですが、屋号と本名、住所等の表記が必要です。
私の場合は、「503DESIGN」と「森崎詩穂」でした。
ペンネームである「ゆら」での申し込みはできませんでした。
「503DESIGNを運営しているのは森崎詩穂である」という証明はできますが、「森崎詩穂=ゆら」は中々証明することができません。
郵便局の方もペンネーム(悪く言えば偽名)には敏感にならざるを得ないと思います。
ですがそもそも、口座の表示名を「503DESIGN」にしたいので、表示されないなら本名もペンネームも関係ないですね。
郵便物が届きますので、本名の方が良いと思います。
それからホームページを印刷したものについてですが、これは私はトップページを印刷して持って行きました。
理由は当時のサイトのフッター部分に「私の顔写真」「本名」「住所」が表示されていたからです。
多分顔写真はあまり重要ではなかったと思いますが、「サイトを運営していて活動している」ということを証明できればいいとのことでした。
もしネットショプを運営されている等であれば、必ず「会社概要」や「特定商取引法に基づく表記」があると思いますので、そのページを印刷して持っていけばいいと思います。
実はゆうちょのサイトには、下記の4つが書かれていましたが、開業仕立ての私には社印も無いですし、印章なんて尚更持っていません。
- 振替口座加入申込書
- 印章票
- 印鑑
- 本人確認書類
- 参考:ゆうちょ振替口座開設より
ですが、特に「どうしても必要です」等は言われませんでした。
振替口座の開設まで
- 名刺とホームページを印刷したもの、免許証等と印鑑を持って郵便局に行く
- 「個人事業用orサークル用等の振替口座を開設したい」と伝えて、振替口座加入申込書をもらい、提出する
- 振替口座開設のお知らせが郵送されてくるのを待つ
以上です。
手続きはだいたい20分くらい。
振替口座開設のお知らせは1週間〜2週間くらいで届いたような覚えがあります。
郵便局で受付をしてくださった方は、もしかしたら電話で質問される場合があるかも、と仰っていましたが何事も無く届きました。
さいごに
口座を作るときに、こちらのサイトをとても参考にさせていただきました。
参考:乙女の池袋−サークル名(個人商店名)でゆうちょ銀行口座をつくる
私の方法は少し違ったので、改めて記事にしてみましたが、とても参考になりますし、コメント欄がQ&Aのようになっているのでぜひ一度ご覧になってみてください。
「一度は断られる」という情報もあり、不安に思いつつ申し込みに行きましたが、受付のお兄さんはとってもとっても親切でした。
担当者によっても〜などなど、本当に様々なようなので、諦めずに何度かトライしてみても良いと思います。