Posted on April 16, 2020In: 雑記
– Feb 26 Wed –
37年という短い人生の中で、画家として活動したのはたった10年。
フィンセント・ファン・ゴッホの「ゴッホ展」では、教科書で見るような色彩鮮やかなイメージではない、静謐で暗い絵から始まるゴッホの変遷を辿りました。
パリに出て印象派と出会ったことで急に画面が色づきつつも、描画方法を模索し続ける几帳面さや、人からの影響を受けやすいといった性格を絵からも見て取ることができます。
ゴッホの空に桃色が使われる理由はクロード・モネを最も高く評価し感銘を受け、影響を受けたからかもしれません。
弟テオに充てた手紙も絵画横に添えられ、音声ガイドもテオの注釈が入るなど“弟テオ”から見た“兄ゴッホ”の回顧展といった雰囲気も感じました。
子ども向けに「こどものための鑑賞ガイド」というものが配られていましたが、こちら大人でも面白いと思います。
残念ながらコロナウイルスの影響により03.04〜03.15、3.20〜休館後閉幕しました。
– Feb 15 Sat –
出典:あべのハルカス美術館
レンブラントを始めとするバロック美術に、直接的もしくは間接的に影響を与えた画家ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ。
少しの間絵を描いては、喧嘩や口論に明け暮れる日々、その上拘置所送りや死刑宣告まで受ける変わった人物のようでした。
スポットライトがあたっているかのような、彼の心理的な闇の深さを感じずにはいられない強烈な明暗法(キアロスクーロ)と、ドラマを感じさせる構図に人間が人間らしい表情をしていて、レンブラントが影響を受けたということが感じられます。
ただちょっと血液の表現が独特で、液体は苦手だったのかな?と。
あべのハルカス美術館では《リュート弾き》(リュートを弾く若者?)の前に絵を再現した立体展示物があり、画中の楽譜をリュートで奏でる音色を聞くことができました。
こういった展示方法はとても素敵だな、と感じました。